AI API料金の仕組みと計算方法
ChatGPT・Claude・GeminiなどのAPI料金は、実はシンプルな式で計算できます。計算式と具体例、そしてコストを抑えるコツまで、やさしく解説します。
基本の計算式
AIのAPI料金は、1回のやり取りにつき次の式で決まります。
1回の料金 = 入力トークン数 × 入力単価 + 出力トークン数 × 出力単価
ここで「入力」はあなたがAIに送る文章、「出力」はAIが返してくる文章です。トークンが何かはトークンとは?の記事で解説しています。単価は各社とも100万トークン(MTok)あたりの米ドルで公表されているので、実際には「トークン数 ÷ 1,000,000 × 単価」で計算します。
具体例で計算してみる
たとえば、入力単価が1MTokあたり5ドル、出力単価が25ドルのモデルで、1回のやり取りが入力500トークン・出力500トークンだとします。
- 入力: 500 ÷ 1,000,000 × 5ドル = 0.0025ドル
- 出力: 500 ÷ 1,000,000 × 25ドル = 0.0125ドル
- 合計: 0.015ドル(1ドル=160円なら約2.4円)
これを月に300回行えば、月額は約0.015ドル × 300 = 4.5ドル(約720円)です。このように、1回あたりは小さくても、回数が増えると積み上がります。実際の利用量で試算するならAPI料金シミュレーターが便利です(単価と為替を自動反映して日本円で表示します)。
「出力の方が高い」ことを意識する
上の例でも分かるように、多くのモデルで出力単価は入力単価の5倍前後です。つまり、同じトークン数でもAIに長々と回答させると費用がかさみます。プロンプト(指示)で「簡潔に答えて」と伝えたり、必要な長さだけ出力させたりすることが、地味ですが効果的な節約になります。
ドル建て請求と日本円
海外AIサービスの料金は米ドル建てです。クレジットカードで支払うと、請求時の為替レートで日本円に換算され、さらにカード会社の海外事務手数料(一般に1〜3%程度)が上乗せされます。そのため、公式サイトの「$20」がそのまま2,000円台になるとは限りません。ドル建て額を日本円の目安にしたいときはAPI料金の円換算電卓を使ってください。
コストを抑える5つのコツ
- 用途に合ったモデルを選ぶ:要約・分類などの定型作業は小型モデル(mini・nano・Flash・Haikuなど)で十分なことが多く、単価は上位モデルの10分の1以下です。
- 出力を短くする:出力単価は高いので、「簡潔に」と指示するだけで効きます。
- 入力を絞る:毎回、不要な長文を送っていないか見直します。
- 使い回しの割引(キャッシュ)を活用:同じ前提文を繰り返し送る用途では、キャッシュ割引がある場合があります。
- 急がない処理は割引メニュー(バッチ)を検討:多くのAPIに、即時性を求めない処理向けの割引があります。
どのモデルがいくらかはモデル料金比較表で一覧比較できます。各社ごとの詳しい料金は、OpenAI・Claude・Geminiの料金ページをご覧ください。
よくある質問
API料金の計算式は?
「入力トークン数 × 入力単価 + 出力トークン数 × 出力単価」で1回の料金が決まります。単価は100万トークンあたりの米ドルで設定されているため、トークン数を100万で割って単価を掛けます。
MTokとは何ですか?
100万トークン(Mega Token)の略です。各社のAPI料金は「100万トークンあたり何ドル」という形で公表されています。